皆さん亀頭包皮炎と言う病気を知っていますか?
亀頭の部分に痒みがあったり、腫れたり
また白いカスが溜まってくるような状況だと、
これは亀頭包皮炎と言う状態かもしれません。
亀頭包皮炎は放置してもなかなか治らず
可能であれば病院を受診してしっかり治していただくことが大事です。
しかし泌尿器科には行く時間もないし恥ずかしいし
なんか行きづらいなぁと思われる方も多いと思います。
家にオロナインがあるからとりあえずこれをとけば大丈夫なんですか?
と言う質問をよく受けますので、オロナインで亀頭包皮炎が治るかについて、
泌尿器科専門医としてズバリ解説させていただきたいと思います。
オロナインの成分について
まずこのオロナインと言う成分についてですが、このオロナインと言うのは、
簡単に言えば消毒薬を塗り薬にしたものです。
つまりこのオロナインの主な成分は消毒薬であると言うことです。
具体的にはクロルヘキシジングルコン酸塩というものです。
そしてオロナインの効能をぜひ皆さん見ていただきたいのですが
切り傷や擦り傷
化膿を防ぐ
乾燥してるような水虫
ニキビや吹き出物に効果があると言われています。
つまり消毒薬ですので、外から来た雑菌を防ぐと言うのが
主なオロナインの作用になります
ではこの亀頭包皮炎はオロナインで治るのかどうかと言う事ですが、
実はこの亀頭包皮炎には2つの種類があるのまず知っておいてください。
1つ目は細菌性の亀頭包皮炎です。
症状としては痛みやかゆみ皮むけや膿が出たり、
びらんが出たりとかそういうような状態になります。
ペニスが腫れて痛いとかこすれて痛くて、
日常生活に支障きたす場合が多いです。
もう一つがカンジダ性の亀頭包皮炎です。
細菌に比べて白い膿のようなものが患部に出ることが多く、
また痛みやかゆみも強いことが多いです
では、具体的にこの亀頭包皮炎にオロナインを塗ると
どのようなことが起きるのかですが、
残念ながらオロナインに関してはこの細菌を洗い流したり
消毒したりとか言うような効果ですので、
具体的に亀頭包皮炎を治療すると言うようなぬり薬ではありません。
もちろん症状が軽度でよく洗って雑菌を抑えるようなことで治ると言うケースもありますが、
極めて稀だと考えていただいていいと思います
ですので、基本的には治療薬ではないと考えてください。
でもまれに亀頭包皮炎も自分の自然治癒力で治ることもあり、
このオロナインはワセリンが大量に含まれているので、
保湿効果があり、皹やひび割れを治す効果もあるので、
それによってご自身の自然治癒力と肌の保護能力で治ると
言うケースもあるというのを知っておいてください
しかし、細菌性の亀頭包皮炎には抗生物質を含む外用薬や
ステロイドを含む外用薬を使うことがお勧めします。
基本的には亀頭や包皮に塗るような外用薬は市販のお薬では売っていません。
症状や見た目、検査などをしてしっかり治療をしていくことが
大事になってきます
また、カンジダ性の亀頭包皮炎の場合は、
真菌と言う上によって亀頭包皮が炎症起こしてる状態になってますので、
抗真菌剤の概要が大事になってきます。
この識別に関してはなかなか難しいところがあると思いますので、
やはり近くの泌尿器科などの医療機関を
受診していただくことをお勧めさせていただきます
皆さんが近くにオロナインがあると言う形であったとしても、
やはり病院を受診していただくことが最善の方法だと思います。
くぼたクリニックではオンライン診療もやってますので、
いつでもご相談くださいね。